医師の当直
病院に勤務する勤務医の場合、その仕事の性格上通常の勤務時間の勤務以外に当直があります。患者の病気は時を選ばないため、特に勤務医の場合その仕事には当直が避けられないのです。です医師の当直とはどのようなものなのでしょうか。ここでは医師の当直勤務について紹介します。
医師は当直勤務の場合、どのような仕事を行っているのでしょうか。その内容については、医師が勤務する病院の救急体制の内容及び充実度によって異なっていると言えます。とはいえいずれにせよ、医師の当直勤務とは、外からやってくる急患、或いは入院病棟で入院している患者の急変に対応して診察することが主な業務になります。これらは決まった時間の決まった業務ではなく、突発的な状況に対しての対応と言うことになります。こういった状況がない場合は待機をすることになります。従って当直は基本的に待機業務だと言えます。そのため、本来当直時間の業務はあまり忙しくないはずです。ですが先にも書いたように、当直の場合実際の忙しさの状況は医師が勤務している病院の環境によって異なっています。例えば救急体制が確立され、専門の救命救急医が待機している病院では、患者に関する突発的な状況が発生した場合には、専門の救急医である彼らが主に担当することになります。それ故当直医の仕事は待機仕事が主になります。しかしながら、これまた病院によっては救急病院の性格が強いところがあります。そうした病院は言わば昼間外来の夜間版と言えます。そういった性格を備えた病院の場合、夜間の当直医も、昼間の勤務と同じような感覚でやってくる患者に対応しなければならず、夜だと言ってもその業務は非常に忙しくなることでしょう。
これほどまでに忙しい医師の仕事ですが、果たして医師に休日はあるのでしょうか。これも病院や医師の仕事内容によって異なります。特に患者を担当する主治医になった場合、正直なところ休日は無きが如しといった状況になりかねません。特に内科の場合は主治医制を敷いていることが多いので、こうした場合の勤務時間は患者の状況次第になってしまいます。患者が必要とするときには常に対応しなければなりません。特に具合の悪い患者の場合は、携帯電話等で常に医師や病院と連絡を取れるようになっています。そして医師はある意味そうした患者から逃れることはできません。「今日は日曜日だから診療には応じない。」とは言えません。言い換えれば医師にとっては常に待機時間というわけです。ある意味病院で当直勤務をしているのと変わりありません。勿論本当の当直勤務ではないのですから、その間医師は病院に張り詰めている必要はありませんし、病院や患者からあまり遠くなければ自宅にいてそれなりに寛いでいてもいいわけですが、実際にこうした状況に置かれてみたら、いつ患者に何かが起こるか、そして患者から呼び出されるかわからないといった緊張感は相当なものであり、それがなかなか抜けないと思います。普段ですらそうです。まして大きな手術等があれば、勤務による拘束時間はもっと長くなります。
こうしてみると医師、それに看護婦、看護士等医療の現場に携わる人達の勤務時間は長く不規則になりがちです。過剰労働と言ってもいいでしょう。人の命を預かる医師という優秀な人材であるとはいえ、医師とて人間です。スーパーマンでもなければ神様でもありません。あまりの過剰労働ではとてもではないが肉体的にも精神的にも持ちこたえられません。では医師はこうした過剰労働にどのように対応しているのでしょうか。一般企業の場合、その一部の企業には労働者による労働組合があり、そこで働く人は労働組合員というわけで、労働組合と企業側とで休みや労働条件等が決められています。またそこでの会社員は出世するうちに管理職となり、一方で労働組合からは離れていきます。医師の場合は医療に携わる専門職であり、例え新米の研修医であっても労働組合に入っていないケースが多いようです。また企業の管理職となると時間外給与がもらえなくなる場合が多いですが、医師の場合はこう言っては変かもしれませんが名ばかりの管理職であるため、時間外給与がもらえるケースがほとんどです。また場合によっては時間外給与のほうが本給より多くなることもあります。
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こうして見ると医師の仕事はやはり時間的に見ればかなりきつい面もあります。当然ながら肉体的にも、時には精神的にもきついものとなりがちです。ですがその一方で待遇の面ではそれなりに保障されていると言えるでしょう。いずれにせよこれから医師を志す人は、医師のこうして勤務時間や給与等、その待遇や環境をよく心得ておくべきでしょう。