医学と理系3
医師には理系的知識が必要なことはさることながら、これからは患者や同じ医療スタッフとの交流、コミュニケーションが必要となる、と書きました。医師もある意味サービス業であると言えるので、常に患者の声に耳を傾けておかなければなりません。そこである病院で行われたアンケートを例に、患者が病院及び医師に何を求めているのか、を考えてみたいと思います。
ある病院がそこにやってくる患者を対象に「患者にとってどういった病院が望ましいか」というアンケートを実施したことがありますが、アンケートに応じた患者のうちの相当数が「対話のしやすい病院がいい」と答えたそうです。対話と言っても、その基礎を成すのは医師や看護師といった医療スタッフの気持ち、及びそれを体現する技術です。つまり患者と対話する心構えと患者への関心、それにそれを上手く表現するコミュニケーション技術が、現在そして将来の医療現場における、医師にとって不可欠な資質となっていくでしょう。この場合必要なのはむしろ医学、しいてはこれまでに積み重ねた理系的知識ではなく、寧ろ文系に近い心理学的知識であったり、或いは文学的思考であったりするのかもしれません。
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