医学と理系1
大学にはいろいろな学部があります。その中で最も入学するのが難しい、言わば最難関の学部はどの学部でしょう。そんな質問に対しては、恐らく多くの人達が医学部と答えるでしょう。昔から大学の医学部は、大学にあるいろいろな学部の中でも再難関と言われてきました。従って医学部に入れるような学生は確かにエリートだと言えます。医師の仕事を志す若い人が実際に医師という職業に就くために、最初の関門となるのが高校卒業後の18歳の段階で大学の医学部に入ることです。現在では大学の医学部に入る以外に、学士入学等の別の方法もありますが、そうした少数の例外を除いては、現在でも大学の医学部入学というのが最も基本的なルートです。
大学の医学部と言っても全国に数多くあります。毎年多くの受験生が医師を志し、大学の医学部を受験しています。そうして医療の世界の最初の一歩を自ら選んで踏み出しています。言うまでもなく医師や看護師等、医療現場における数々の職業は、私たちの健康や生命を守る崇高な職業です。そうした医療の現場の第一線で働く人達の存在は、私達の社会のかけがえのない宝とも言えます。このように毎年多くの若者が高い志を持って医療の世界への就職、或いは転職を望んでいることは、私達にとっても喜ぶべきことと言ってもいいでしょう。
ところで一般に大学の学部は文系、それに理系という分類をされています。私たちの多くがイメージする方法でそれらの分類をするなら、文学部、法学部、経済学部、教育学部等が文系となるでしょう。理系なら工学部、理学部、農学部等があり、医学部や薬学部は理系に含まれています。医学部や薬学部は普通なら理系に分類されます。ところで何故医学部は理系に含まれているのか、皆さんは不思議に思ったことはありませんか。恐らくこうした疑問に対して、これを疑問に思った人は少ないでしょう。医学部は薬学部はさも当然であるかのように理系に分類され、恐らくそれに異を唱える人もいないでしょう。ですがくどいと思われるかもしれませんが、ここであえて医学部と理系との関係について考えてみたいと思います。
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医学部を志す受験生を対象に調査をしたところ、彼らの好きな科目として数学や理科(物理、化学、生物を含む)を挙げる人が多くいました。実際に医学部以外の他の学部を志望する受験生と比べた場合、医学部志望の受験生はたとえば文学部や法学部あたりを志望する受験生に比べて、理数系科目の得点が高いという調査結果が出ています。大学で医学部を専攻し、卒業後に医師国家試験を経て医師への道を進むなら、確かに生物や化学の知識は必要不可欠です。また医師を目指す上で理系は科目として知識以外に、所謂数学的、及び物理的思考と言った形で物事を考えることが求められ、いわば理系的思考法が必要となります。いずれにせよ医師を目指す上で理系科目及び理系的思考は必須です。